前回の記事では、イベント全体についてレポートしました。
本記事では「トークライブ」の内容をピックアップしてお伝えします。
まず登壇されたのは、本イベントの主催を務めたチラクシー(CHILLAXY)代表の井上寿毅(としき)さんと、チラクシーのCBDコーヒーの開発に協力したLab Signal(ラボ・シグナル)代表・コーヒー豆研究家の加藤拓磨さん。
モデレーターを務めるのは、CBDアドバイザーの岡倉彩さんです。
イベントを共催したBOTANIC JAM(ボタニックジャム)のCBDバーテンダー、荻原マイコウさんも同席しました。(写真左から荻原さん、岡倉さん、井上さん、加藤さん)
井上さん「チラクシー設立当初から、いずれはコーヒーを出したいと考えていました」
井上さんが満を持してCBDコーヒーの開発に着手することになった際、協力を依頼したのが加藤さんでした。
加藤さんは、コーヒー豆の研究者です。
元々はコーヒーに関心もなく、バーの運営などをしていましたが、大きな転機となったのは、実姉がタイの少数山岳民族「アカ族」の村長と結婚したことでした。
彼らが住むタイ北部標高1300mのドイチャン村は、国際的にも評価の高いコーヒー豆の栽培地。
加藤さん自身も、2012年から一族とともにコーヒー豆の栽培に携わるようになり、コーヒーの原料である赤い果実、コーヒーチェリーに魅了されていきました。
通常のコーヒー豆のイメージは黒か茶色ですが、高熱を加えて焙煎することによって、香りと引き換えに多くの健康成分を失ってしまっているのだそう。
「コーヒー豆は焦がして当然」という常識を覆し、コーヒーとは一線を画する白いコーヒー豆飲料「オーカー(O CHER)」の開発に成功しました。
その技術を活かして、焙煎の工程に試行錯誤しながら、チラクシーのCBDコーヒーの開発にも尽力します。
そしてついに2021年2月、チラクシー初のCBDコーヒー「コロンビア・スプレモ」(浅煎り)の発売に至りました。
5月には、第2弾としてドンチャン村の豆を使用した「タイ・ドンチャン」(深煎り)を発売。
どちらも、単にコーヒーにCBDを添加するだけでなく、コーヒー豆そのものにこだわった、コーヒー好きにも満足してもらえるような製品に仕上がっています。
味わってみると、確かに一般的なコーヒーとは異なり、健康茶に近いイメージで後味はスッキリ。
加藤さん「ご家庭では、CBDを含む油分を効率良く摂取するために、急須かフレンチプレスで淹れていただくのがお勧めです」
荻原さん「イベント前にバリスタにも試飲してもらったのですが、はじめはCBDコーヒーを少し軽く見ていたバリスタたちも、一口試したとたん、コーヒー豆の個性が活きた豊かな味わいに驚いて絶賛していました」
井上さんは、9月末にオープン予定のカフェの出店準備の真っ最中なのだそう。
並行してスキンケア、アパレル製品の販売も準備中とのこと。
どんなショップになるのか、また、そこで新たに生まれるであろうさまざまな素晴らしい出会いにも期待が膨らみます。
後半は、海と森と〜南葉山リトリートSPA〜さん、オディセア代表の新川、CBD Kitchenさん、CBD JAGUA(ジャグア)さんら女性陣が登壇しました。(以後敬称略)
Q:「自己紹介をお願いします」
「神奈川県の葉山町から来ました。海沿いで、アロマトリートメントのサロンをしています。一日一組様限定なので、一日ゆったりリトリートの時間を過ごしていただけます。CBDは3年ほど前から施術に取り入れています。今日はワンコインで手軽にアロママッサージを体験していただけます」(写真真ん中)
オディセア新川
「CBDおからクッキーを販売しているオディセアの新川です。クッキーについては、私自身がいちばんのファン。だから自信があるし、その良さは食べてもらえればわかると思うので、今日はリアルでしかお話しできない、普段は見せない裏側の部分をお見せしたいと思います」と、随行した私たちスタッフ2名を紹介!(汗)
「ぜひ、2人も活躍しているオディセアのwebサイトの記事や、インスタなどにも注目してもらえたら嬉しいです」(写真右)
「九十九里町で4年前からジャグアタトゥーという、アマゾンの何千年も前からある「ゲニパアメリカーナ」というフルーツの果汁を使ったオーガニックタトゥーを出張とイベント出店で描いています。ジャグア自体にも薬効があり、CBDと独自に調合して経皮吸収することで、ボディーアートと癒しの融合というところで発信しています」(写真真ん中)
「九十九里町のとなりのいすみ市から来ました。今年会社を立ち上げて、オーガニックの原材料を使った、第一弾としてヴィーガンのお菓子を作りました。私も店舗は持っていないのですが、お菓子のオンラインでの販売に加えて、いすみ市内の古民家で予約制のカウンセリングと、出張カウンセリングもしています。今日はお菓子の販売とCBDロールオンのワークショップをしています」
Q:「CBDとの出会いは?」
CBD Kitchen
「アメリカに住んでいた経験があり、現地では麻はわりと普通にあるものでした。日本に帰ってきたら『ダメ絶対』という存在になってしまっていることにおかしいなと思っていましたが、育児をしている間に、麻が姿を変えて日本に入ってきていることを知り、試したところその素晴らしさに驚いて、ぜひ広めたいと考えました」
CBD JAGUA
「ジャグアを研究しているうちにCBDにたどりつきました。ジャグアタトゥーを肩に描いた方から翌日『上がらなかった肩が上がるようになった!』と報告があったので調べたところ、ジャグア自体に薬効があることがわかりました。強壮作用や血行促進、原地では虫よけとしても利用されていたようです。より癒しの効果を、ということで研究を進めていったところ、CBDと出会い、ジャグアにCBDを調合して試してみたらとても体感が良かったのです。周りのいろいろな人にも試してもらったところポジティブな反応が多く、発信していくことにしました」
岡倉
「フィードバックとして、痛みのある部分など、ピンポイントに効いているのですか?」
CBD JAGUA
「そうですね、痛みや体の動きが良くなったという方が多いです。私自身、昔骨折した左手に不調があるのですが、CBDジャグアタトゥーを入れている間は調子がすごくいいんです。ジャグアだけでもパワーがあるけど、CBDを足すことでさらに良くなる。アートで自己表現しながらも、癒しの作用も期待できる、というところを発信していきたいです」
新川
「私の場合は、商品の開発が目的ではありませんでした。私自身の心の問題があったのですが、CBDを知って使うようになったことで、それまで固まってしまっていたいろいろな歯車が、少しずつうまく回るようになっていったんです。5歳の子どもがいるのですが、子育てや家事でいっぱいいっぱいになってしまうときにも、CBDの存在にすごく助けてもらいました。それを一人でも多くの人に伝えたい、と思ったことが開発のきっかけです。はじめは、こういう経緯を人に話すつもりもなかったけれど、岡倉さんがきっかけをくれて、勇気を出して言ったことで、人前でも話せるようになっていきました。CBDに対して誤解を持っている人がいたらその誤解を解きたいし、必要な人に、必要な分だけ届けばいいと思っています」
岡倉
「セミナーや勉強会などでも、私自身がCBDと出会ったきっかけや、実際に使っている人の声についてよく聞かれます。CBDってすごくセンシティブなものだけど、生の声はとても重要なものなのだと強く感じています」
海と森と〜南葉山リトリートSPA〜
「アロマや植物療法などをしているのでCBDの存在は知っていましたが、ある時たまたま友人に施術にCBDを取り入れることを勧められて、軽い気持ちで取り入れることにしました。リラックス効果がすごく感じられて、交感神経が優位で眠れないときに摂取するとよく眠れますし、バスボムを作って使ったりもしています。自分が使って良いものじゃないと人にも勧められないので。お客さまも生理痛や頭痛で薬が手放せないという方が結構多くて、お守り代わりに持っておいてください、とお勧めすることもあります」
Q:「クッキーにCBDを入れるときは、どのタイミングで入れているんですか?」
新川
「焼く前に入れています。皆さんご心配される方も多いと思いますが、方法によっては問題ありません。これについては事前に関係各所に十分確認しているので、自信を持って商品を提供しています。現在はCBDの焼成温度による変化について研究を行っています。準備が整ったら徐々にみなさんにお知らせしていきます。」
※弊社のCBDおからクッキーは、厳密な温度管理の元製造をしておりますが、例え焦げてしまうくらいの高温でクッキーを焼いてもCBDが全てなくなってしまうことはありません。この件に関しましては、弊社で研究を進めております。準備ができ次第HPやSNS等でお知らせして参ります。 調理する幅を広げ、CBDが皆様のもっと身近な存在になるよう、Odiseaは研究を続けて参ります。 |
Q:「CBDは今後どうなっていく/どうしていきたいと思いますか?」
CBD JAGUA
「正しい情報を広めていきたいですね」
CBD Kitchen
「最終的には、自分で使う分の麻を家で育てられるようになるといいな。CBDは、身体にも心にも良いものだから」
岡倉
「これまでいろいろな情報が隠されてきたけど、正しい知識を持ってもらいたいです。私たちの体は不調になったとき、バランスを取りながら回復するものだけれど、薬は不調の部分にしか効かないから、体はバランスを崩してしまう。それが副作用なのだと思います」
今回も、トークを通して参加者の皆さんそれぞれの熱い思いに触れることができました。
参加者の皆さま、ご清聴いただいた皆さま。
どうもありがとうございました!